テント倉庫を低コストで建築する5つのコツ

できる限り低コストで短工期で倉庫がほしい。
そのようなときに事前に知っておく5つのコツをまとめました。
倉庫を準備したいというときにまずご確認頂ければと思います。

①面積は500㎡以下にする

 500㎡以上になると自動火災報知設備が必要となります。
 500㎡以内に抑えることで消火設備は消火器のみとなり、コストを抑えることができます。

②軒高は5m以下にする

 テントの肩までの高さを軒高と呼びます。
 コストを抑えるためにはこの「軒高」を5m以内にすることが必要となります。

③倉庫として活用する

 近年は倉庫利用だけでなく、作業場やスポーツ施設としても使用されるテント倉庫ですが
 低コストに抑えるためには倉庫としての活用が最も効果的です。

④シートは白系を選ぶ

 テント膜は白色系統のものを選択しましょう。
 白色系統は透光性があり、日中でも倉庫内の照明を使用しなくとも明るく光熱費削減となります。

⑤間口は必要最小限とする

 テント倉庫の間口は必要最小限の大きさとしましょう。
 間口が大きくなるとその分柱が支える重みが増え、柱1本あたりの太くなりコストアップしてしまいます。

特に重要なコツは①~③

テント倉庫を低コストで建てるために関連してくるものとして「国土交通省告示667号」というものがあります。
条件を満たすことで規定の緩和措置が受けられるようになります。

具体的な緩和措置としては
 1.設計風速の低減が受けられる。
 2.構造計算書の妥当性に関する適合性判定が不要となる。
この2つの緩和措置を受けるで、テント倉庫は一般の建築物に比べ低コスト・短工期で建てることができます。

前述の3つのコツはこの緩和措置を受けるための条件となっており、倉庫で使用する場合は緩和措置が受けられるように条件を満たして計画を立てることがいいでしょう。

この記事を書いたのは:
小出 純

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