テント倉庫を計画する上で必要なこと

テント倉庫が欲しいという場合、情報収集し色々な選択肢の中でテント倉庫ならば
可能かもしれない。と判断しお問合せ頂くことが多いと感じます。
他の工法で倉庫を建てようと計画していたが、予算面で難しい。
保管物を置くスペースが足らず、すぐにでも倉庫を用意したい。
このようなご要望にテント倉庫は有効な選択肢に挙げられると思います。
今回はテント倉庫を計画する上でどのようなことを考えればいいのか。
この点をお話できればと思います。

事前準備と計画の重要性

テント倉庫を計画する上でまず把握しておくことは3点です。

建築地:倉庫を設置する場所はどこか
サイズ:どの程度の大きさが必要か
使用目的:どのように使用するか

特に重要なことは③使用目的の明確化は非常に重要です。

スペース的に建築場所はココ。その場合に建てられる大きさは〇㎡。
このように計画していくと実際に使用してみると使いづらい。
こんなことが起きてしまうことがあります。

フォークリフトを使用して保管物の移動をさせたい。
既存の建物から行き来しやすく、雨に濡れずに倉庫に入れるようにしたい。

このような要望を複数出すことでどのような倉庫・立地・大きさが必要なのか。
この段階で詳細な計画を立てることは、将来的な利便性と効率性を大きく左右します。

またテント倉庫の専門の会社であればイメージを伝えれば必要な設備や仕様は
提案してくれると思います。

法令順守と必要書類

テント倉庫を建築する際、関わってくる法令があります。
都市計画法、建築基準法、消防法が代表的なところです。
上記の法令に準拠していく場合、既存の建物や土地の使用状況が関連してくることがあります。
場合によっては既存建物の改修が必要なケースもあります。

そこで予め準備しておいて頂けるとスムーズに進む資料があります。

計画地の最新の確認申請書:土地の最新の利用状況に関する書類
建築物の図面:計画地に存在する建築物の図面
地盤調査のデータ:土地の地盤状況を示すデータ

上記の3点が用意されていることでスピーディに計画を進めることができます。
普段は使用することがない書類やデータで保管場所を失念しているケースがよくあります。
これらの資料があることで後から追加工事が発生すること等も防ぐことができます。


終わりに

いかがだったでしょうか。
テント倉庫は柔軟性が高く、多様なニーズに応えることができます。しかし、その計画と実施は専門知識を要します。使用目的を明確にし、適切なサイズと場所を選び、必要な法規制に準拠することが成功の鍵です。専門家と協力し、最適なテント倉庫を実現しましょう。

この記事を書いたのは:
小出 純

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