メンテナンスの容易性も選択のポイント
倉庫選びをする際にはイニシャルのコストや耐久性、工期など様々な事象を考慮し
最適な工法の倉庫を選ぶこととなると思います。
テント倉庫の場合、目立つ特徴としては短工期・低コストが挙げられます。
シンプルな構造のため、短工期や低コストが実現できると言えます。
逆にデメリットとしてよく挙げられることとしては、テント生地の張り替えが必要なこと。
これは本当にデメリットなのでしょうか?
今日はその点をお話していきたいと思います。
テント生地の張り替え目安とは?
テント生地の張り替えの目安は生地の種類によって異なりますが
メーカーの推奨として7年~10年です。
実際に張り替えの実施時期としては12・13年で貼り替えを実施するケースが目立ちます。
テント倉庫が立つ立地環境によっても貼り替えの時期は異なってきます。
ただ経年劣化により穴が開いてしまってから張り替える・雪や台風によって
大きく裂けてしまったという場合、保管物にも影響を及ぼす危険性があります。
よって目に見える経年劣化が発生する前に張り替えを実施することをお勧めします。
メンテナンスの方法とは?
鳥や雹などによる影響で軽微な穴が開いてしまった場合は、部分的な補修が可能です。
物をぶつけてしまい破れてしまった場合も同様です。
また、シートキャップ工法という屋根部分のみ、現状のテント倉庫の上に
新しい生地を被せるという工法もあります。
屋根部分は紫外線の影響を受けやすく劣化の進行が早く、壁面の状態がよく屋根部分の
劣化が見られる場合は有効な手段でもあります。
ただ、テント倉庫の周辺スペースが確保されていること、壁面の劣化が進行した場合
屋根・壁と同時に施工する必要があり、屋根部分は2重に費用が掛かってしまうという
デメリットもあります。
全面張替えの場合、コスト的な負担は他の工法に比べ大きいですが
経年劣化が全体に生じている場合はこの全面張替が最も有効となります。
生地の張り替えはデメリット?
前述したようにテント倉庫の場合、12・13年で貼り替えの必要があります。
それには当然コストが掛かります。
よってそのメンテナンスコストが掛かることがテント倉庫のデメリットであると
考える方が多いのも事実です。
ただ、どんな建物でもは異なりますが時期は異なりますがメンテナンスは必要です。
一般建築の倉庫でも壁の塗り替えが必要となります。
テント倉庫の場合、生地の張り替え作業は基本的に高所作業車のみで行います。
今貼ってある生地を剥がし、新しい生地を高所作業車を使用し編み込み完成させていきます。
ここでポイントは仮設費用の少なさです。
テント倉庫の生地の張り替えの場合、高所作業車のみとなります。
一般的に壁の塗り替えの場合は、建物全体に足場を設置します。
仮設費用が大きく異なることは想像できるかと思います。
また、500㎡以下のテント倉庫の場合、工期は1週間と掛からないことも魅力です。
短工期で完了できるため、大型連休等を利用して休暇中に工事に入り
稼働の影響を最小限にできることも魅力です。
終わりに
いかがだったでしょうか。
一見デメリットに見えるテント倉庫の生地替えですが、建物はどれもメンテナンスが必要となります。
また人件費・材料費以外に掛かるコストを最小限に抑えることでコストカットを実現することができます。
低コスト・短工期が魅力のテント倉庫ですが、メンテナンスの容易性も加えてもいいと感じます。