基礎工事の進め方

こんにちは。
本日はテント倉庫を足元で支える基礎についてお話していければと思います。
この基礎工事はテント倉庫の現場工程の中で最も時間が掛かる工程です。
そのテント倉庫の基礎はどのような手順で行われているかをお伝えしていきます。

基礎工事に掛かる期間は

前述しましたが、基礎工事はテント倉庫建築において一番時間が掛かる工程です。
もちろん規模によりますが基礎工事の工程は1カ月前後掛かることが多いです。
完成するとコンクリートに覆われているため、
どのような構造か分かりづらいですが複数の工程を経て完成させます。

墨出し(位置だし)

テント倉庫に合わせ設計された基礎を配置図通りに建築予定地に反映させる「墨だし」を行っていきます。
専用の機械を用い、㎜単位まで計測し予定位置を落とし込んでいきます。
今では専用の機械がありますが、なかった時代は人の手で落とし込んでいく作業を行っていたと考えると
凄い技術力だったのだと感じます。

掘削作業

正確に位置を出したのちはいよいよ土を触っていきます。
必要な深さまで掘り進めていき、「砕石」や「捨てコン」を打ちます。
捨てコンを施工することで水平な下地が作られるため、型枠や鉄筋を正確に設置することが可能です。

型枠・配筋

掘削作業が終わったら、次は基礎の形を現場に落とし込んでいく工程です。
これは型枠を設置し、実現していきます。
その後、基礎の強度を高めるためにコンクリートの他に鉄筋を入れていきます。
設計で定められた鉄筋を現場に設置していきます。

アンカーボルト設置

テント倉庫本体と基礎はこの「アンカーボルト」というもので緊結していきます。
よって、このアンカーボルトの位置がずれてしまうとテント倉庫本体が正しく建築できません。
ここでも㎜単位で設置個所が正しいか1本ずつチェックし、ズレがあれば修正します。

コンクリート打設

いよいよコンクリートの打設です。
ポンプ車から生コンを基礎に流し込み、表面を均していきます。
コンクリートはすぐには固まらないため、1週間程養生期間を設け固化させていき完成となります。

終わりに

基礎工事は文字通り足元からテント倉庫を支える工事です。
作業は正確性が求められ、何度もチェックを繰り返し、図面の計画を現場に落とし込んでいきます。
この基礎工事が終わるといよいよテント倉庫の建て方となります。
この建て方についても機会があればご紹介できればと思います。

この記事を書いたのは:
小出 純

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