足元の重要性

テント倉庫を形作るものとしては非常にシンプルです。
「鉄骨」「テント生地」そして「基礎」です。
鉄骨や生地といった目に留まりやすい部材は注目を浴びることがあります。
ただ基礎について触れられることは稀。

今回はこの基礎について工程に沿いながらお話していければと思います。

地盤調査

テント倉庫を建築する際、倉庫の重さにより傾かないようにするために土地の硬さを知る必要があります。
よって地盤調査を実施することとなります。

地盤調査方法も様々な方法がありますが、一般的にはスクリューウェイト貫入試験が用いられることが多いです。
このデータを基に基礎の仕様も決定していくこととなります。

基礎工事

基礎工事はまず掘削を行い、基礎を設置するベースを作ります。



その後、基礎の強度を高めるために鉄筋を組んでいきます。

その際、アンカーボルトというものを設置します。
このアンカーボルトは基礎と鉄骨フレームをつなぐ部材です。
ミリ単位の精度が必要となってくる工程で非常に重要な工程となります。


そして生コンを流し固めていく。



このような工程で制作をしていきます。

養生

生コンを流し込み成型をした基礎を寝かせます。寝かすことによりコンクリートが固まり強度がでます。

大きさの大小はありますが基礎工事は約1カ月とテント倉庫では最長の工程となります。
しかも精度が非常に求められ、ミリ単位で調整をする繊細な工程が多く技術力が必要となります。
テント倉庫の場合、重量鉄骨造などと比べ軽いことが特徴です。
軽いということは支えるための基礎も小規模に抑えることができ、資源の保全・コストダウン・短工期に
繋がります。

このブログの掲載しているホームページでも施工事例として挙がっていることがあると思いますので
施工事例も是非参考にして頂ければと思います。

この記事を書いたのは:
小出 純

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